「おれはまたー旅ーに出たー。」
「美容師には転勤っていうのがないからね。」
生まれ故郷、地元と呼べる土地も持たず、通った小学校は６ヶ年でなんと４校。
不遇に感じたことはありませんでしたが、もし叶うならいずれ自分の選ぶ仕事は転勤のない、定住スタイルがいい。
そんなことを思っていた少年時代でした。
時は流れに流れ、それこそあの頃の父と同じ年齢に差し掛かった私はといえば、、、。
地域に密着、定住を旨とする美容師というお仕事を選んでおきながら、今となってはスマートフォンとハサミ一丁たずさえて方々旅に出るようになる、そんな始末です。
昨年スタートした京都での営みを、今年は東京都内（渋谷区代官山）でもスタートさせる運びとなりました。
取り立てて楽観するでも悲観するでもなく。定住美容師生活二十年。
美容室の四角い空から眺める世の中、お越し下さるお客様がたは、少しずつ、でもはっきりとその表情を変えようとしています。
私たち美容師もまた、言わずもがな。
「へー、そんな美容師もいたんだね。」
いずれいつの日か行った先でそんな紐解き方をしてもらえる、、、かどうかは分かりませんが。
ここに綴る日々からどんな未来につながっていくのかどうかしら。
なにはともあれの、また新しい旅の始まりです。
もしよかったらお付き合いくださいませ。
まも。
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