下足番美容師の下世話な話。
代官山SQUASH でのサロンワーク(先月28日〜2月1日まで)をしていて感じたこと。
経緯やら文脈だのはともかく、千葉県浦安市に自身の店舗を持つオーナー美容師が、「ちょいと代官山のヘアサロンお借りしてサロンワークしますね。」
そんなインフォメーションをお届けしたところで、「おぉーそうなんだー。すごーい。」な方はあっても、「そうきたら是が非でも代官山で髪してもらわなきゃ!!」な方は、そう多くはありません。
「う、、うん。じゃあまた浦安に帰ってきたタイミングみて予約するね。」
4日間で担当させていただくお客さまは1日おひとりさまあるかなしか。
実際のところです。
「うむ!では!」
と、意気込んでみたところで、先方にお勤めの美容師さんたちもまた、唐突に現れた他所様のオーナー美容師に大切なお客様を預けて、「ちょっとシャンプー(ヘアカラー他ヘルプ)お願いできますか?」というわけにも行かず。
気づけば、ありゃりゃりゃ、の宙ぶらりん?
◇ 「つくるところから。」が始まり。
でもそんなこんなな状況も、正直、想定の範囲内。
表面上、「やることがない」時間。
それはつまり。
「なにをしても【あり】」な時間。
「4日間いただけてちょうど良かった。」
実は、そのくらいの仕事量を消化してくることができました。
見栄でもなんでもなく、これも実際のところ、です。
◇ 仕事の本質って、「次の仕事」をつくること。
下足番を命じられたのなら、日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
小林一三氏の言葉からの引用です。
お客様の髪を担当させていただく美容師としてももちろんですが。
どんな仕事も、その仕事の本質は、次の仕事をつくる(ご依頼いただくパフォーマンスを発揮する)こと。
その日のタスクを完了して、「いやー今日も忙しかったねー。(かんぱーい。」
なんつって仕事したかのような気持ちになってしまうものですが、違う違うそうじゃない。
「次もまた、お願いします。」
で、初めて「仕事したね。」です。
それが積み重なった先。
「次は、こっちもお願いできますか。」
これ、いわゆる出世(昇格)ってやつです。
そう、誰も君を下足番にしておかぬ、の瞬間です。
◇ 「出世とか、給料とかどーでもいいんです。」
最初からそういうことをいう人に、わたしはあまり心を動かされません。
出世(昇給)というのは「目的(ゴール)」ではなく、あくまで「下足番」がその時与えられた役割を全力で全うした先に訪れる「成果」。
先方から、次のお仕事をご用命戴く気持ちがあるのかないのか。
少なくとも個人の興味のある無しを表明してみせる性質の話ではないと思っています。
ささ、今日の仕事は、未来のお仕事につながったかな。
あでぃおーす。
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